結論から言うと、制度は「知っている人が得をする構造」だと思っています。
理由は、申請しないと受けられないものが多いからです。
実際に私は、離婚やさまざまな手続きの中で、知らなかったことで損をした経験があります。
制度というと、「困っている人を助けるための仕組み」というイメージがあります。たしかにその面はあります。
けれど実際に自分がその立場になって感じたのは、制度は必要な人に自動的に届くものではない、ということでした。
多くの制度は、こちらから調べて、条件を確認して、申請して、はじめて使えるものです。
逆に言えば、存在を知らなければ、使うことすらできません。
困っていても、誰かが自動で教えてくれるわけではなかった
離婚や生活の立て直しに関わる手続きは、想像以上にたくさんあります。
住民票のこと、健康保険のこと、子どもに関わる申請、手当、学校のこと、お金のこと。
目の前のことを一つずつこなすだけでも精一杯でした。
その中であとから知ったのが、「本当は使えたかもしれない制度」や「早く知っていれば負担を減らせた支援」がいくつもあったことです。
当時の私は、制度について詳しく知っていたわけではありません。
役所に行けば必要なことを一通り教えてもらえるのだろう、困っていれば自然と案内されるのだろう、とどこかで思っていたところがありました。
でも現実は違いました。
窓口ではその場で聞いたことには答えてもらえても、何も知らない状態の人に対して、関連する制度をすべて丁寧に一覧で教えてくれるわけではありません。
制度ごとに担当も違えば、条件も違います。自分から聞かなければ出てこない情報もありました。
「知らなかった」だけで損をすることがある
制度の世界では、「知らなかった」は本当に大きいです。
申請期限があるもの。条件に当てはまっていても、手続きをしなければ受けられないもの。別の制度と一緒に考えた方がよかったもの。
そういうものが少なくありません。
つまり、制度はそこに存在していても、知識がなければ使えません。
私はこの経験を通して、「制度があること」と「制度を使えること」はまったく別だと感じました。
制度そのものがあっても、そこにたどり着けなければ意味がない。使い方がわからなければ、助けにはならない。
結果として、知っている人、調べられる人、動ける人のほうが有利になります。
制度は“平等”に見えて、情報格差が出やすい
もちろん、制度そのものが悪いと言いたいわけではありません。
限られた財源やルールの中で運用されている以上、一定の条件や申請手続きが必要なのは自然なことだと思います。
ただ、現実にはそこに情報格差が生まれます。
時間に余裕がある人。調べるのが得意な人。周りに詳しい人がいる人。
こうした人は、制度にたどり着きやすいです。
一方で、生活が混乱している人、精神的に余裕がない人、子育てや仕事で手一杯の人ほど、必要な情報にたどり着きにくくなります。
本来いちばん支援が必要な人ほど、制度を使うまでのハードルが高い。
私はそこに、この仕組みの難しさがあると感じています。
だから私は、経験を言葉に残したいと思った
自分が実際に経験してみて思ったのは、制度や手続きの情報は、きれいに整理された説明だけでは足りないということでした。
本当に知りたいのは、
- 何から手をつければいいのか
- どこでつまずきやすいのか
- 知らないと困ることは何か
- 実際に動いた人はどう感じたのか
そういう、現実に近い情報だと思います。
だからこのブログでは、制度そのものの説明だけではなく、実際に経験した中で感じたことや、知らなかったことで困ったこと、先に知っておけばよかったことを、できるだけわかりやすく残していきたいと思っています。
制度を知ることは、生活を守ることにつながる
制度は、知らないままだと使えません。
けれど、知っていれば助かることがあります。負担を減らせることがあります。選べる道が増えることがあります。
私は、制度を知ることは単なる知識ではなく、生活を守るための力のひとつだと思っています。
特に、離婚、子育て、お金の不安、暮らしの立て直しのように、生活の基盤そのものが揺れる時期には、その差がとても大きくなります。
だからこそ、「制度は知っている人が得をする構造なんだ」と気づいたことは、私にとって大きな学びでした。
そして同時に、これからは自分が知ったことを整理して、同じように悩んでいる人が少しでも遠回りしなくてすむように残していきたい、と思うようになりました。
おわりに
制度は、ただ存在しているだけでは助けになりません。
知って、調べて、動いて、はじめて使えるものです。
だから私は、制度は「知っている人が得をする構造」だと思っています。
これは少し冷たく聞こえるかもしれません。でも現実に近い感覚でもあります。
そしてだからこそ、知ることには意味があります。
このブログではこれからも、制度や手続き、お金のことを、自分の経験を通して整理しながら残していきたいと思います。
過去の自分が知りたかったことを、未来の誰かに届く形にできたらと思っています。
