引っ越しを考えるとき、家賃や間取りだけでは決められないと感じることがあります。
発達障害のある子どもが自宅で激しく荒れてしまうことがある場合、住まいに求める条件は少し変わってくるからです。
わが家でも、家の中で気持ちが大きく乱れてしまうことがあり、「どんな家なら少しでも暮らしやすいだろう」と考えるようになりました。
その中で大事だと思ったのは、見た目の条件よりも、子どもの特性に合っていて、暮らしが回しやすいことでした。
今回は、発達障害のある子が自宅で暴れる場合に、私が賃貸探しで先に考えたことをまとめます。
同じように、引っ越しを考えている方の整理材料になればうれしいです。
発達障害の子がいる家庭では、賃貸探しの優先順位が変わることがある
一般的な賃貸探しでは、家賃、築年数、駅からの距離などが重視されやすいと思います。
もちろんそれも大切ですが、子どもが家の中で大きな声を出したり、走り回ったり、感情があふれて物にあたってしまうことがあると、住まいに求める条件はかなり現実的になります。
「少しでも静かな家」を探すというより、
多少のことが起きても暮らしが破綻しにくい家を考える必要があるのだと思いました。
見た目がきれいな物件や、家賃の安い物件が、自分たちにとって暮らしやすいとは限りません。
だからこそ、最初に「何を優先したいのか」を整理することが大事だと感じています。
わが家で賃貸探しの条件として大事だと思ったこと
1階であること
上の階だと、足音や飛び跳ねる音が階下に響いてしまいます。
子どもに「静かにして」と言い続けることも、親にとってかなりつらいことがあります。
もちろん1階でも音の問題がゼロになるわけではありません。
それでも、下の階への音を気にし続ける負担が減ることは、親の気持ちにとってかなり大きいと思います。
毎日「また苦情が来るかもしれない」と緊張して暮らすより、少しでもその不安が減る住まいのほうが、親子ともに消耗しにくいと感じます。
角部屋であること
角部屋は、隣接する部屋が少ないぶん、気持ちの負担が少し変わります。
子どもの声や泣き声、急なパニックが起きたときに、「すぐ隣に迷惑をかけているかもしれない」という不安が少し軽くなるからです。
角部屋は人気があり、家賃が少し高くなることもあります。
それでも、暮らしのしんどさを減らす条件のひとつとして考える価値はあると思っています。
住まい選びは、条件をたくさん並べることではなく、毎日の生活の中で何がいちばん負担になるかを見極めることなのだと思います。
公園や外に出られる場所が近いこと
子どもが荒れてしまったとき、ずっと室内にいると親子ともに苦しくなることがあります。
そういうときに、少し外に出られる場所が近くにあるだけで助かることがあります。
公園でなくても、
- 少し歩ける道
- 人が多すぎない場所
- 気持ちを切り替えやすい外の空間
があることは、わが家には大事な条件だと感じています。
家の中だけで何とかしようとすると、どうしても行き詰まりやすくなります。
だからこそ、家の外に逃げ場があることも、住まいの大事な条件のひとつだと思いました。
間取りよりも「逃げ場」があること
広い家が理想でも、現実には家賃とのバランスがあります。
その中で大事なのは、部屋数そのものより、親子が少し離れられる場所があるかだと思いました。
- 少し距離を取れる部屋があるか
- 子どもが落ち着ける場所があるか
- 親が一度深呼吸できる空間があるか
こうしたことは、住まいを考えるうえでとても大事でした。
「広い家」そのものよりも、
一時的にでも気持ちを切り替えられる場所があることのほうが、現実の暮らしには役立つこともあると感じています。
家賃の安さだけで決めないほうがいいと思った理由
家賃はとても大事です。
特にひとり親で引っ越しを考えるとき、予算を超える物件は現実的ではありません。
ただ、安さだけで選んでしまうと、
- 音に過敏になりやすい環境
- 外に出にくい立地
- 隣近所との距離が近すぎる住まい
- 毎日気を張り続けなければいけない暮らし
になってしまうこともあります。
そうなると、家賃が抑えられていても、親子の心身の負担は大きくなってしまいます。
だからこそ、家計と暮らしやすさの両方を見ることが必要なのだと感じます。
お金のことを無視していいわけではないけれど、
生活が回らない家を選んでしまうと、結果的に別のしんどさが増えてしまうこともあるのだと思います。
不動産会社に相談するとき、伝えたほうがいいと思うこと
発達障害のことをどこまで伝えるかは悩むところです。
でも、少なくとも住環境として譲れない条件は伝えたほうが探しやすいと思います。
たとえば、
- 1階希望
- 角部屋希望
- 周囲との距離感を重視したい
- 公園や外に出やすい環境がよい
- 子どもの特性上、住環境がとても大事
といったことです。
こちらの事情を細かく説明することがしんどいときは、
「生活環境の都合でこの条件が必要です」と伝えるだけでも違うと思います。
条件が曖昧なままだと、こちらに合わない物件ばかり紹介されてしまうこともあります。
だから、遠慮しすぎずに、暮らしに必要な条件として整理して伝えることが大切だと感じています。
シングルマザーに特化した不動産会社や、事情に理解のある相談先があることも知った
引っ越しは、物件そのものを探す大変さだけではなく、
- 保証人のこと
- 初期費用のこと
- 審査の不安
- 子育てとの両立
- 仕事をしながら内見や手続きを進める負担
など、気になることがたくさんあります。
その中で、ひとり親家庭や女性の引っ越しに比較的理解のある不動産会社があることは、知っておくだけでも少し安心につながると思います。
すべての不動産会社が同じではないからこそ、
- 事情を相談しやすいところ
- 条件を否定せず聞いてくれるところ
- 現実的な提案をしてくれる担当者
に出会えるかどうかは大きいと感じます。
必要に応じて、行政や支援機関の相談窓口とあわせて考えることも、選択肢のひとつだと思います。
子どもの特性に合う家を探すことは、わがままではなく生活を守ることだと思う
以前の私は、家の条件をいろいろつけることに少し後ろめたさがありました。
でも今は、子どもの特性に合う家を探すことは、わがままではなく、親子の生活を守るために必要な視点だと思っています。
住まいは、毎日の土台です。
そこで無理が重なると、親も子どもも苦しくなってしまいます。
だからこそ、世間一般の「住みやすい家」ではなく、
自分たちにとって暮らしやすい家を探していいのだと思います。
条件をつけることは、贅沢をしたいからではなく、
日々を少しでも穏やかに回すための工夫なのだと、今は感じています。
まとめ
発達障害のある子が自宅で激しく荒れてしまうことがある場合、賃貸探しで大事なのは、見た目の条件よりも、暮らしが回るかどうかだと感じています。
私が大事だと思ったのは、たとえば次のようなことです。
- 1階であること
- 角部屋であること
- 公園など外に出やすい場所が近いこと
- 親子が少し距離を取れること
- 家賃だけでなく、生活全体のしやすさを見ること
引っ越しは大きなエネルギーが必要ですが、住まいを見直すことが、親子の暮らしを少し守ってくれることもあると思います。
同じように悩んでいる方がいたら、条件を遠慮せず、
自分たちに必要な視点として整理してみてほしいです。
