学習障害(LD)の子どもの勉強法について|漢字・計算・ビジョントレーニングから生活に必要な学びまで④

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今回は学校への相談、生活に必要な知識の学習について整理していきます。

目次

学校に相談できる支援と合理的配慮

学習障害のある子どもは、
学校で一部特別な指導や配慮を受けられる場合があります。

考えられる配慮には、次のようなものがあります。

  • 問題文を読み上げる
  • ふりがなをつける
  • 文字を拡大する
  • 問題数を減らす
  • 書く量を減らす
  • 口頭で答える
  • タブレットやパソコンを使う
  • テスト時間を延長する
  • 別室でテストを受ける
  • 解答欄を大きくする
  • 計算機や九九表を使う
  • 板書を写真で記録する
  • プリントを事前に受け取る
  • 宿題の量を調整する
  • 通級による指導を利用する

必要な配慮は、診断名だけで一律に決まるものではありません。

子どもが何に困り、
どの方法なら学べるのかを学校と共有します。

学校に伝えるときは「できないこと」だけでなく「できる条件」を伝える

学校へ相談するとき、

「漢字が書けません」
「文章を読めません」
「計算ができません」

だけでは、具体的な支援につながりにくいことがあります。

そこで、

  • 読み上げると内容を理解できます
  • 選択式なら答えられます
  • 文字を大きくすると読みやすくなります
  • 口頭では説明できます
  • 電卓があれば文章問題の考え方に集中できます
  • 問題数を減らすと最後まで取り組めます
  • タブレット入力なら文章を作れます

というように、

どのような条件ならできるのか

を伝えます。

本人の苦手だけでなく、
学べる方法を学校と共有することが大切です。

テストの点数だけで理解度を判断しない

読み書きに困難がある子は、
内容を理解していても、テストで示せないことがあります。

問題文を読むのに時間がかかる。
答えは分かっていても漢字で書けない。
書くことに時間を使い、最後までたどり着かない。

その結果、点数だけを見ると、
何も理解していないように見えることがあります。

しかし、

  • 口頭で質問する
  • 選択肢から選ぶ
  • 図を使う
  • 実物を見せる
  • パソコンで入力する
  • 問題文を読み上げる

という方法なら答えられる場合があります。

評価方法を変えることで、
子どもが本当に理解していることが見えることがあります。

生活に必要な読み書きを優先する

学年相当の漢字をすべて書けることだけが、
将来の生活に必要な力ではありません。

まず身につけたい読み書きには、次のようなものがあります。

  • 自分の名前
  • 住所
  • 電話番号
  • 家族の名前
  • 学校や職場の名前
  • 駅名やバス停
  • トイレや非常口などの表示
  • 薬の名前や飲む時間
  • 食品の賞味期限
  • 注意書き
  • 簡単な申込書
  • メッセージを読むこと
  • 困ったときに助けを求める文章

手書きが難しい場合は、
スマートフォンに登録して見ながら書く方法でもかまいません。

将来、一人で生活するために、
何を読めれば安全なのか。
何を書ければ手続きできるのか。

生活から逆算して学ぶ内容を考えます。

生活に必要な計算とお金の学習

計算では、プリントの正答率だけでなく、
生活の中で数を使えることを目指します。

たとえば、

  • 硬貨や紙幣の種類を知る
  • 値札を読む
  • 予算内で買い物をする
  • 合計金額を電卓で出す
  • おつりを確認する
  • 時計や時間を確認する
  • カレンダーを読む
  • 日数を数える
  • 分量を量る
  • 交通費を調べる

といった力です。

実際の買い物で練習する

500円で買える物を選ぶ。
2つ買うといくらになるか計算する。
セルフレジを使う。

本人の生活に関係する場面で学ぶと、
必要性を感じやすくなります。

電卓を正しく使う練習をする

数字を正確に入力する。
足し算、引き算を選ぶ。
表示された金額を確認する。

電卓を使うにも、練習が必要です。

時計と予定管理は、デジタルも使う

アナログ時計を読むことが難しい子もいます。

アナログ時計の学習を続けながら、
生活ではデジタル時計を使ってもかまいません。

また、

  • スマートフォンのアラーム
  • タイマー
  • カレンダー
  • 写真付き予定表
  • やることリスト
  • 色分けした週間予定

などを使います。

時間を頭の中だけで管理するのではなく、
外に見える形で置いておくことが大切です。

交通機関を使う力も学習の一つ

将来の自立を考えると、
公共交通機関を使う力も大切です。

たとえば、

  • 行き先を確認する
  • 時刻表を見る
  • 乗換案内を使う
  • 交通系ICカードを使う
  • 降りる場所を確認する
  • 困ったときに駅員へ聞く
  • 家族へ連絡する
  • 道に迷ったときに地図を見る

などです。

一度に一人でできるようにするのではなく、
親や支援者と一緒に繰り返します。

移動支援などの福祉サービスを活用し、
親以外の人と外出する経験を積む方法もあります。

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